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【国際プログラムに関するコメント】

Class of 2003

 

私はクィンスランド大学(UQ)で2年生の秋セメスターをすごしました。オーストラリアでは7月から11月までがセカンドセメスターになります。科目の種類はファーストセメスターの方が良いと後で聞きましたが、気候もいい時に行きましたので満足でした(春―夏)。キャンパスはとても綺麗で、アジア人の学生が特に多いです(シンガポール、マレーシア、インドネシア、中国…)。授業でお勧めなのはFinancial Risk Management (Clive Gaunt)。チームを作り、自分たちがDEBT PORTFOLIOの管理し、他のチームとゲーム感覚で対抗します。とても面白く、その中でSWAP、FUTURES、Eurobonds、Exchange Ratesの事を学びます。UQで一番お勧めの教授はStephen Gray(Finance)だと聞きました。私が行ったセメスターはちょうどCommerceとEconomicsが一緒になり、Business Schoolと名前が変わりました。UQはどちらかと言うと研究の方に向いていて、科目の多くは図書館にて文献を調べる様な宿題が多いです。学生はたいてい半学期で4科目を取ります。大学の詳細はwww.uq.edu.auをご覧下さい。

 

 

● ファイナンスが非常に強い

Class of 2002 Finance 専攻、証券会社勤務、入学前Work Experience 5

 

MBAの弱点としては、幅広い分野(ファイナンス、マネジメント、IT、マーケティング、会計等)を短期間(2年間)で学ばなくてはならないため、得られる知識がどうしても浅くなりがちです。そういった意味で、カリキュラムや卒業に必要な条件を満たす限り、ある特定の分野を集中的に学んだ方が将来に役立つと思います。他校のプログラムを経験したことがないので比較検討することはできないのですが、Freemanのファイナンスは充実していると思います。著名な教授は少ないようですが、教え方が上手な教授が多い上に、バリュエーション、オプション、債券、リスクマネジメント、不動産等、バラエティに富んだカリキュラムを誇っています。以下は主なファイナンスのコース概要です。

 

FINC715 Fixed Income Analysis

米国債(Treasury)や地方債(Municipal Bond)を中心に債券全般を扱うコースです。Duration Convexity等、債券運用に欠かせない数量的な概念を習います。また、国債先物やオプションについても若干ですが一通り習います。

 

FINC722 Corporate Risk Management

企業が直面する為替リスク、金利リスク、商品価格の変動リスク等を、ケースを通じて習うコースです。フィナンシャル・リスクだけを扱うので、コースのタイトルは必ずしも正確ではないのかもしれませんが、金融機関だけでなく事業会社もこうしたリスクに直面している点でファイナンス専攻以外の方も取っておいて損はないコースでしょう。

 

FINC724 Equity Analysis (Burkenroad Report)

生徒が3〜4人一組でアナリスト・レポートを書くコースです。業績予想の立て方、財務諸表の作り方、目標株価の算出等、他のファイナンスや会計のコースで得た知識を実践できます。ルイジアナ州やテキサス州にある会社を扱い、実際に担当企業のCEOCFOに取材できるなど、他のコースとは一味違った体験をすることができます。

 

FINC730  Corporate Governance & Restructuring

他のファイナンスの授業と異なり、数量的な分析はあまり含まれていません。株式会社の取締役の役割、CalPERS等の外部株主の活動内容、アメリカを中心とする各国の倒産法の内容等を習います。

 

FINC735  Financial Engineering

日本語で金融工学というと非常に高度なことを扱うと思われがちですが、決してそんなことはありません。Pricingについては確かに院卒理系の方やインド人の独壇場なのでしょうが、Structuringについてはある程度の数学の知識さえあれば十分対応できるとのことです。この授業ではケースを通じて、転換社債、アジアン・オプション、日経平均プット・ワラント等の価格算出法などを学びました。

 

FINC742  Real Options II

前述したReal Options の続編です。金融商品の価格変動モデル(ウィナー過程、幾何ブラウン運動等)を習ったり、様々なソフト(Crystal ball, ビジュアルベーシック等)を使って金融商品の価格の求め方を教授が実演してくれます。最後の授業は習った概念を用いて生徒達が自分で考えたプロジェクトの発表をします。2002年の場合、製鉄プラントの現在価値、二酸化炭素の排出権価格と最適投資時期、高速道路の価値等、合っているのかどうかはともかく(笑)、思い思いのプロジェクトを発表していました。

 

FINC768  Real Estate Investment

不動産に関わるコースです。不動産や不良債権の流動化を扱うわけではないので少し期待外れでしたが、DCF(ディスカウント・キャッシュ・フロー)による不動産価格の求め方や、実際に不動産の開発案件をグループで作成したりしました。不動産関係書類(不動産の鑑定書、担保権の有無など)をいろいろな役所に自分達で行って集めたりしたのが実践的で面白かったです。

 

他にも、オプション、ポートフォリオ、ベンチャーキャピタル等のコースがあるので、学校のWebsiteを参照ください。

 

 

 ManagementMarketingの選択科目が少ない!?

Class of 2002 General Management 専攻、電気メーカ勤務、入学前Work Experience 14

 

「なんだこれ?」初めてのClass Schedule (2000秋セメスタ) を手にした時の驚きは今でも忘れない。FINCACCTの充実した選択科目に比べ、GMGTMKTGの選択科目はほんの数科目しか開講されない事が判ったからだ。FINCに強い学校である事は知っていたが、学校案内には各分野に同じ程度の選択科目が並んでいたではないか! 入学校の選択では学校案内に書かれていた選択科目を良く比較して検討したのに、それが必ずしも開講されるとは限らないとは知らなかったのだ。 (現在は生徒でなくともFreemanのホームページにあるセメスタ毎のClass Scheduleにアクセスできるはずです) 参考までに統計的な数字を上げておくと

 

2000ACCT:13,  FINC:8,   GMGT:4,  ISDS:4,   MKTG:4

2001ACCT:17,  FINC:14,  GMGT:8,  ISDS:11,  MKTG:5

2001ACCT:12,  FINC:8,   GMGT:6,  ISDS:6,   MKTG:4

2002ACCT:13,  FINC:13,  GMGT:7,  ISDS:10,  MKTG:5 (科目)

 

春に選択科目が多いのは、秋は就職活動で2年生が多忙な事と、一年生が秋はまだ選択科目を取れない事によるようです。またFINC専攻の生徒が圧倒的に多いので、GMGTMKTGの選択科目ではひとクラスの生徒数が極端に少ないです。メリットは先生との密なやり取りが可能である事、本来規則では12人以下しか生徒が集まらないとそのクラスは開講されない事になっているが、かかる状況を考慮して3人程度しか生徒がレジストしなくても開講される事。デメリットはクラスメイトの多様なバックグラウンドと経験を共有するチャンスが減る事。母数が少ないので、統計的なものかもしれませんが、良い先生に当たるチャンスも少ないです。私にはどうしてもFINCの先生の方が全体として質の高い先生(熱心、進め方・教え方が上手い、非常に判りやすい資料を自分で用意して来るので教科書を殆ど必要としない等)が多かった様に思えます。

 

特にマーケティングはコンシューマ専門の先生が多く、B2Bにフォーカスしている私にはあまり選択の余地がありませんでした。私の履修した中でとても役に立ったB2B Marketing Niklas Myhr先生が2001春を最後に企業へ就職してしまったのが残念です。彼の様に企業と学校を行き来しているような先生は非常に実践的な講義で為になります。学校としてはMKTGの先生を増やそうと毎年新しい先生を募集している様ですので、今後また良い先生が入ってくるかもしれません。

 

ではFreemanではGMGTMKTGは学べ無いのか?っと言うとそうではありません。FreemanGMGT専攻の学生に取って良い学校では無いのか?っと言われれば、残念ながら他と比較できないので何とも言えませんが。確かにFreemanFINCに強い学校で、FINCに良い先生が沢山居ます。GMGT専攻と言えどもFreemanに来てその強みを活かさない手はありません。以下に例を挙げます。

 

FINC-720 Corporate Transaction and Business Valuation 1回の授業で1つのケースを扱い、ファイナンスの視点から分析を行います。ケースによって企業内のプロジェクトの評価だったり、部門売却、M&AMBOなど様々なシチュエーションを評価します。私はこの科目で様々な企業のアクティビティを定量的に評価する手法を学びました。GMGT専攻であれば、ここで「FINCの視点から企業価値を最大にする解がはたして本当にベストの戦略か?」っとさらに考える事が大切です。講師のVenkat先生も熱心で非常に良い先生です。

 

FINC-730 Real Options and Advanced Valuation と言う文系出身の方にはちょっとキツイ科目もあります。この科目はFINC720の評価手法に将来の不確定要因を組み込んでさらに高度な評価、判断をする手法を学びます。メーカ勤務の私としては、履修した中で最も実践的な科目でした。MBAの科目で唯一、微分積分にお目にかかれる科目でもあります。

 

FINCではありませんが、Parker先生のISDS-744 e-Commerce Application では単にe-commerce を題材にしていると言うだけで、他のビジネスにも共通するビジネスモデル、ダイナミクスについて学びます。私は特にバンドルの理論が面白かったです。彼は元々GMGTが専門で、定量的な理論にも強く、学ぶものが沢山あります。

 

要は、FreemanFINCに特化していると言うよりも、FINC専攻の生徒が多いので、ちょっとGMGTっぽいモノもFINCのカテゴリに入っている。。。。位に思ってください。GMGTの科目数が少ないのは確かに残念ですが、他の分野も広く眺めて見る事が大切です。どうせ卒業するには最低4分野からバランス良く履修しなければなりませんし、それは他のb-schoolでも同じようなシステムではないですか? 

 

なんだか、Freemanを宣伝しているのだか、なんだか判らなくなってしまいましたが、私は特にFreemanを勧めもしませんし、GMGT専攻なら止めとけとも言いません。これらはあくまで私の主観ですから、こういう科目数のアンバランスがある事は知った上で、あなたにとってベストの選択をして下さい。

 

 

● ミニチュア・ワールド

Class of 2001 Finance 専攻建設業、入学前Work Experience 7 -入学前は、香港で新空港建設

の大型プロジェクトに携わる

 

Freeman Schoolは、積極的に動けば総勢約200人の1、2年生をすべて知り得る小さな学校でありながらも、国際色豊かな学校です。アメリカ人と留学生の比率は6:4か5:5であり、留学生は、東はヨーロッパ、アフリカ、西はアジア、オセアニア、南は南アメリカとすべての地域から来ています。Freeman Schoolは、このように異なる文化、考え方が交わる小さな世界です。

 

そうしたミニチュア・ワールドで、あなたは自分の意見を出していかなければなりません。企業派遣で来ているわけではない学生たちにとって就職活動に直結する成績は最も気になるところであり、チームの成績は自身の成績に大きな影響を及ぼします。それだけに、学生たちのチームメートへの信頼と期待、失望とあきらめは大きなものがあります。特にFreeman Schoolでは、ほとんどの授業でグループ・ワークを求められますので、自分の意見をもたない受動的な学生は、ここでは認めてもらえません。また、あなたが自分の意見を持っていても、自分の英語に対しての不安から発言をしないようでは、相手に認めてもらえることはありません。さらに、学生たちは、異なった文化、考え方をもつチーム・メート達に自分の主張を通すためには、皆の納得する理論をベースとした論理を相手に伝えられなければなりません。そして、回りの生徒があなたの存在価値を見出せないと、いつしかチーム作りから声をかけてもらえなくなります。特に「読めない、書けない、話せない」アジア人は、あぶれがちです。でもこれは国際社会でのアジア、日本の立場を繁栄しているようにも思えます。そういう意味では、これはあなたのグローバル・ビジネスへの挑戦と言えるでしょう。こうした壁を乗り越えるかどうかはすべてあなた次第です。挑戦するのか、あきらめるのか。私は前者をとり、1年の後半はチームづくりに苦労したものの、2年次ではチームを作る時に色々な人から声をかけてもらえるようになりました。そうした経験は、実生活に帰った今でも自信となっています。これから来られるあなたにとって、Freeman Schoolで繰り広げられる「小さな世界」は、グローバル・ビジネスへの良い窓口となってくれるでしょう。

 


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